AWS Control Tower のアカウントカスタマイズに関するCode Talkに参加。AFTと生成AIを駆使したスマートなアカウント運用を体験できました #AWSreInvent #COP405
AWS re:Invent 2024 に現地ラスベガスから参加しています。
今回 COP405 | Coding for account customizations with AWS Control Tower という Code Talk に参加してきました。
会場風景
Code Talk はセッションタイプの1つです。 解説も多少はありますが、ライブコーディングがメインです。 参加者とのディスカッションも活発に行われます。
ライブコーディングの1風景
本セッションではマルチアカウント運用で必須となってくる 「AWSアカウントの作成とカスタマイズ」がテーマとなっています。 Control Tower や Account Factory for Terraform(AFT)、Amazon Q(GenAI) を駆使してスマートにAWSアカウントの作成〜カスタマイズを実施されていました。
以降で詳細を紹介していきます。
セッション情報
- タイトル: COP405 | Coding for account customizations with AWS Control Tower
- スピーカー:
- Justin Plock, Principal Solutions Architect, AWS
- Welly Siauw, Principal Partner SA, Amazon Web Services
- セッション概要: 以下引用
Explore how to apply baseline configurations and account customizations across your multi-account AWS environment at scale through this live coding and interactive discussion. In this code talk, dive deep into some real-world examples and explore how you can customize across 100s or even 1,000s of accounts securely. In addition, learn how Amazon Q enables infrastructure as code to help implement customization quickly.
(機械翻訳) このライブコーディングとインタラクティブなディスカッションを通して、ベースライン設定とアカウントカスタマイズをマルチアカウントAWS環境全体にスケールで適用する方法を探ります。このコードトークでは、いくつかの実例を深く掘り下げ、100から1,000のアカウントを安全にカスタマイズする方法を探ります。さらに、Amazon Qがカスタマイズを迅速に実装するために、どのようにInfrastructure as Codeを実現するかを学びます。
解説パート: AWSアカウントのカスタマイズ方法3選
AWSアカウントのカスタマイズ方法として以下3つが紹介されました。 ( どれを使っていますか?
の挙手アンケートがあり、 会場内では AFCとAFTが一定数いらっしゃいました)
AWSアカウントのカスタマイズで使える主要ツール3つ
各ツールの簡単な特徴も把握できました。
- AFC: AWS Control Tower Account Factory Customization
- ✅️ AWS Control Tower の機能としてマネージドに提供されている
- ✅️ 新規アカウントにも既存アカウントに適用可能
- ✅️ 11のパートナーブループリントを利用可能
- ⚠️ 現状はコンソール限定であり APIは未サポート
- ⚠️ アカウントごとに 1つのみのブループリント
- CfCT: Customizations for AWS Control Tower
- ✅️ 新規/既存アカウントに向けた「パイプラインベースの CloudFormation(CFn) ワークフロー」が提供
- ✅️ デプロイや設定のアーティファクトをバージョン管理リポジトリやS3に保存可能
- ✅️ デプロイするCFnテンプレートやService Control Policy(SCP)を管理できる
- ⚠️ 現状は委任できない
- ⚠️ 新規アカウント "作成" は対応していない (ライフサイクルイベントを使ったカスタマイズは可能)
- AFT: AWS Control Tower Accoun Factory for Terraform
- ✅️ 新規/既存アカウントに向けた「パイプラインベースの Terraform ワークフロー」が提供
- ✅️ デプロイや設定のアーティファクトをバージョン管理リポジトリに保存可能
- ✅️ module をサポート (Terraform Registory published modules もしくは custom modules)
- ✅️ 委任管理が可能
- ⚠️ 運用の複雑さと管理のオーバーヘッド
ライブコーディングパート: AFTを使ってAWSアカウント生成 + カスタマイズ
Account Factory for Terraform(AFT) 操作を VSCode や GitHub 、マネジメントコンソールを表示しながら実施されていました。
トピックとしては主に以下3点です。
- ライブコーディングの前提環境の解説
- 新規AWSアカウントを Amazon Q を駆使して作成
- AWSアカウントのカスタマイズを実施
ライブコーディングの前提環境(AFT)の解説
既に構築されている、前提の環境が説明されました。
AFT deployment module の全体像
コードは GitHub リポジトリ 上に配置されています。 アカウント作成やカスタマイズは リポジトリPush をトリガーに、 Code Pipeline パイプライン上で進められます。
新規AWSアカウントを Amazon Q を駆使して作成
新規AWSアカウントをサクッと作成されていました。 VSCode に統合された Amazon Q を使って AWSアカウントを作成するモジュール作成を依頼します。 Qから得られたコードをTFファイルに挿入して リポジトリへ Push、その後 CodePipeline パイプラインが走ります。
GitHubリポジトリPushをトリガーにパイプラインが実行
AWSアカウントのカスタマイズを実施
カスタマイズの例として AWS IPAMを使ったネットワーク払い出しが実演されていました。
IPAM設定のライブコーディング風景
What's next?
AFT に関する学習資料が連携されていました。
More sample AFT account customizations
AFTアカウントカスタマイズのアーキテクチャパターン集が 紹介されたページです。
AFT workshop
AWS Workshop Studio の1コンテンツです。 AFTのセットアップからAWSアカウントの作成、カスタマイズまで 一貫したワークショップが提供されています、
おわりに
AFTに関する Code Talk 紹介でした。
内容としては 解説3割:コーディング3割:QA4割 といった感じでした。 参加者が質問したいタイミングでその都度挙手されていて、 ディスカッションが盛んでした。
私的には AWSアカウント作成コードを Amazon Q(生成AI)を使ってサクッと構築していた点が印象的です。 とてもイカしていました。
以上、ラスベガスからお届けしました。